虫歯治療

虫歯が進行するとどうなるのか、またどんな治療法を行なっているのかを、吹田市にあるまつもと歯科の総院長・松本正洋先生に伺いました。

松本先生が再発防止のために取り組んでいるのが、虫歯の完全除去と詰め物の素材選びです。そのこだわりを中心にお聞きしています。

虫歯イメージ

虫歯を放置するどうなる?

虫歯を放置するとどんどん進行していき、最後は取れてしまいます。歯が取れてしまうまでの間を、段階順にまとめました。

画像提供元:松本歯科 https://www.matsumoto.or.jp/sin_musiba/

虫歯の進行には段階がある

要観察期(C0)

虫歯CO期

歯の表面のエナメル質が白く濁り始めますが、まだ穴は開きません。

この段階では自覚症状が無いことが多く、歯科検診で見つかるケースがほとんどです。治療方法は、歯医者でフッ素の塗布を行なうほか、歯科衛生士の指導を受け、正しく歯磨きを行なうことで完治が見込めます。

どの歯磨き粉を使うかも大切な要素となるので、受けた指導をしっかりと守って治しましょう。正しくケアをすることで、歯を元の状態に戻せる可能性が高くなります。

虫歯初期(C1)

虫歯C1期

エナメル質に虫歯による穴が開きます。この段階ではまだ痛みが起きません。

歯の表面のエナメル質だけが溶けている状態で、歯の色が濁ったり茶色になったりしています。痛みが無く見た目の変化がさほど無いため、歯の裏や奥歯だと気づかないことも。

治療方法は、虫歯の部分をけずり、詰め物や被せ物をします。この段階で治療を始めておけば、治療で痛みを感じることはほとんどありません。定期的に、虫歯の検診を受けましょう。

虫歯中期(C2)

虫歯C2期

虫歯がエナメル質の下の象牙質まで進行している状態です。この時期から冷たいものを飲んだり食べたりした時にしみてくるようになります。

象牙質は歯のエナメル質(表面)の内側にあります。虫歯が象牙質まで達することで、歯に穴が開き黒っぽくなり始めます。そのため、見た目でわかりやすくなる段階です。

治療方法は、虫歯の部分をけずって詰め物や被せ物をします。すでに歯が過敏になっているので自覚症状があるものの、放っておくと虫歯が更に進みます。少しの痛みでも歯に違和感をおぼえたら、早めに治療を受けることが重要です。

虫歯後期(C3)

虫歯C3期

虫歯が神経まで達し、痛みを引き起こしてしまう状態です。

この段階まで進んでしまうと、痛みがどんどん増していきます。激しい痛みを感じ、早急な治療が必要に。歯には大きな穴があき、膿が出たり歯が割れたりすることがあります。そして、この状態で放置してしまうと、歯の神経がおかされて痛みがなくなります。

奥歯や見えにくい部分の歯だと、治ったように思ってしまうことも。そのため、歯に激しい痛みを感じたら、すぐに治療を始めましょう。治療方法は、残った歯根を利用し芯を作り、その上に冠(クラウンとよばれる人工の歯)を被せます。

虫歯末期(C4)

虫歯C4期

歯冠部(口の中に出ている部分)がすべて虫歯になっている状態です。歯根(歯の根っこ)だけが残っており、治療では歯を残すことが難しくなります。

この段階では歯がほとんど残っていませんので、歯に対する治療が難しい状態です。膿が出たり歯茎やリンパ腺が腫れたりします。歯医者での処置は、虫歯を抜いて、ブリッジ(固定式入れ歯)や義歯(取り外し式入れ歯)、インプラントを行ないます。ケースとしては多くありませんが、歯根の状態がよければ残して治療を行ないます。

虫歯は段階が進むにつれ、治療が大がかりになり、時間と費用を要するようになります。少しでも歯に違和感をおぼえたら、歯医者で診てもらいましょう。

早期治療は、歯にとって負担が少なくなります。「C3」以上の虫歯に進むと強い痛みが伴い、治療も簡単には済みません。そのため、虫歯対策に重要なのが歯医者での定期健診です。定期的に歯医者で虫歯のチェックをすれば、「C0」段階の歯を見つけることができます。虫歯の初期であれば、最小限の治療で治すことができます。定期健診と早期治療を心がけましょう。

吹田市にあるまつもと歯科こだわりの虫歯治療

虫歯の再発防止に力を入れているまつもと歯科のこだわりと取り組みについてお聞きしました。併せて、歯医者が苦手な方への対応についてもお聞きしています。

虫歯の取り方

まずは肉眼で虫歯の進行状況を確認し、虫歯になっている部分を削っていきます。そのあとに行なうのが、虫歯が染まる性質を持つ「う蝕検知液」を使った虫歯の確認です。

液に染まった虫歯が見つかったら削っていき、また染めるという工程を5~6回繰り返すことで虫歯の取り残しがないようにしています。

虫歯の再発を防ぐ治療法

虫歯は詰め物と歯の隙間から虫歯にできる可能性があるため、詰め物と歯に隙間ができないように工夫しています。

虫歯を削る段階で、隙間ができないように削る角度を調節。接着剤にフッ素を出すセメントを使って、さらに隙間を埋めていきます。

痛み・歯科恐怖症への対策

治療中に痛みが出る可能性があれば、必ず麻酔を使っています。麻酔に使う注射針は超極細サイズ。麻酔薬の温度は体温と同じ36℃に温めています。痛点を避けながら打つので、注射中は痛みを感じることはほとんどありません。

歯科恐怖症の患者さんには、笑気麻酔と静脈内鎮静の2つを用意。笑気麻酔は笑気ガスという気体を使った麻酔のことで、リラックスしながら治療が受けられます。

静脈内鎮静は、麻酔を静脈に点滴する方法です。寝ている状態に近くなり、治療の間のことはほとんど記憶に残りません。点滴の際に麻酔医が常駐するので、痛みが苦手な方におすすめです。

さまざまな虫歯治療

削る治療

これまでの虫歯治療は、虫歯の部分を削って取り除き、詰め物をするのが一般的でした。虫歯が神経まで及んでいれば神経を抜き、詰め物をした上で被せ物をします。歯を削るのは虫歯の進行を止めるための処置ですが、詰め物がしっかり接着するよう、切除部分が大きくなることも。歯を削って本来の厚みがなくなると、歯の強度が落ちる、知覚過敏になるといった問題が生じます。また、時間が経つと詰め物が劣化して取れやすくなり、歯と詰め物の間に隙間ができて虫歯が再発するおそれも。歯を削る治療は保険が適用されるので費用の面では安く済みますが、メンテナンスのために何度も通う必要があります。

そのため、最近では削る範囲を最小限に抑えて型取りの詰め物を使わない「削らない治療」が注目されています。

削らない治療

削る範囲を小さくして、コンポレットレジンと言われる樹脂を流し込み、光を当てて固めるのが「削らない治療」です。コンポレットレジンはペースト状・液状の素材なので、接着面を整えずにそのまま充填できるのがメリット。歯の色とほぼ同じ色なので、目立たないのも優れたポイントです。また、従来の歯を削る治療では1度型を取り、次に詰め物や被せ物を装着するので2回通わなければなりません。コンポジットレジンを用いた修復は、流し込んでそのまま固めれば済むため、1回の治療で終わります。

何かとメリットが多い「削らない治療」ですが、力が大きくかかる奥歯の修復には強度の点で不安が残ります。コンポジットレジンは、小さい虫歯や少し歯が欠けたときに利用されることが多い治療です。

虫歯治療に使う接着剤について

歯と詰め物の間に隙間ができると、虫歯が再発する原因になります。防止するためには隙間が空かないように、できるだけ単純な形に削るのがポイントです。さらに型取りを丁寧に行い、精密な詰め物を作ることが重要になります。隙間のない詰め物を用いることで、二次的な虫歯を防ぐのです。

詰め物をしっかり接着するためには、歯の接着剤も重要なポイントです。まつもと歯科では歯と詰め物の接着力を上げるため、プライマーという処理薬を使用しています。歯に対するプライマーと詰め物に対するプライマーをそれぞれ使用することで、隙間を減らす効果が期待できるのです。

プライマーのほか、パナビアフルオロセメントと呼ばれるフッ素を出す特殊な接着剤を用いることで、虫歯菌を寄せ付けず健康な歯を保つ方法もあります。

虫歯治療に使う被せ物の種類

これまでは銀歯やレジンが主流でしたが、時間の経過に伴い変色や変形などの問題が生じていました。そこで最近では、変質が少なく審美性に配慮した詰め物・被せ物の要望が高まっています。

代表的な素材としては、セラミックやジルコニアがあります。歯の色に近い透明感のある白色を再現できるため、前歯など人目につく部分にも利用できるのがポイント。被せ物にはメリットとデメリットがあるため、それぞれの特徴を知ったうえで選ぶことが大切です。

虫歯治療に使う被せ物のメリット・デメリット

被せ物にはレジン、銀歯、セラミック、ジルコニアなどがあります。

レジン

レジンのメリット

  • 保険適用で費用が安価

レジンのデメリット

  • 変色しやすい
  • 汚れが付着しやすく虫歯・歯周病のリスクがある

レジンの費用

  • 前歯:8,000円(税抜)

銀歯

銀歯のメリット

  • 保険適用で費用が安価
  • 耐久性がある

銀歯のデメリット

  • 審美性に欠ける
  • 溶けだして金属アレルギーや歯肉変色のリスクがある
  • 帯電しているため汚れを吸着しやすい

銀歯の費用

  • 奥歯:4,000円(税抜)

セラミック

セラミックのメリット

  • 審美性に優れている
  • 耐久性が高い(まつもと歯科の場合、中身をジルコニアにしています)
  • 汚れの付着が少なく、変色や虫歯のリスクが低い

セラミックのデメリット

  • 保険適用外のため高い

セラミックの費用

  • 59,800円~(税抜)

虫歯治療に使う詰め物のメリット・デメリット

虫歯を削り取った後に詰める詰め物(インレー)の主な材質は銀合金・セラミック・ゴールドです。

銀合金(銀歯)

銀合金のメリット

  • 耐久性があり、長持ちする
  • 保険適用内なので費用が安く抑えられる

銀合金のデメリット

  • 目立ちやすい
  • 黒く変色するおそれがある
  • 歯との間に隙間があると、銀歯の下が虫歯になりやすい

銀合金の費用

  • 1,500円(税抜)

セラミック

セラミックのメリット

  • 強度と耐久性が高い
  • 天然の歯に近い色なので目立ちにくい
  • 変色がほとんどない

セラミックのデメリット

  • 歯との適合性は金属に劣る
  • 歯ぎしりがある方は医師に相談が必要

セラミックの費用

  • 4万円(税抜き)

ゴールド

ゴールドのメリット

  • 伸びる性質があるので歯との間に隙間ができにくく、虫歯の再発を防げる
  • 歯垢がつきにくい
  • 金属アレルギーになる心配がほとんどない

ゴールドのデメリット

  • 保険外治療なので費用が高くなる
  • ゴールドなのでつねに見える歯には使いにくい

ゴールドの費用

  • 小臼歯:5万円(税抜)
  • 大臼歯:5万5,000円(税抜)

ゴールドは歯に隙間ができにくく、虫歯の再発防止に向いている素材です。治療する歯によって使用する詰め物が変わってくるので、治療の際の相談をおすすめします。

まつもと歯科総院長・松本正洋先生より

松本先生の画像

松本 正洋歯科医・医療法人真摯会理事長

虫歯は「作らないこと」が大事なのはもちろんですが、「初期の段階で食いとめること」「再発させないこと」も重要です。

虫歯を作らないことは予防歯科の領域になるので、こちらのページもご覧ください。

初期の段階で食いとめることは、定期健診と日々のケアが大切。正しい歯磨きの仕方やフロスの使い方など、いつでもお伝えしますので、ぜひ来院してください。

虫歯を再発させないためには、歯と詰め物の間のすき間を極力なくす必要があります。

・歯の削り方、詰め物の形を工夫し、極力すき間ができない仕様にしている
・虫歯を寄せ付けにくいフッ素の接着剤を使用
・歯との接着力を高めるためにプライマーという前処理薬を使用(金属には、金属用のプライマーを使用)
これらがまつもと歯科で行なっている詰め物の際の工夫です。一つ一つの工程に対し、つねにできうる限りの治療を模索しています。


まつもと歯科

所在地
大阪府吹田市山田東2-1-1
アクセス
阪急千里線「山田駅」より車で9分
※駐車場26台完備
電話番号
06-6878-4500

吹田のまつもと歯科の
公式サイトを見る

まつもと歯科に
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[営業時間]
月~土:9:00~13:00/14:00~20:00

免責事項

虫歯治療は、虫歯になっている部分を削ることで虫歯の進行を食い止める治療法です。症状や治療法、クリニックによって費用は異なります。

治療回数や期間もそれぞれ異なりますので、詳しくはクリニックへご相談ください。副作用やリスクなども治療方法によって異なりますので、不明点や不安な部分については、クリニックの医師に相談してから治療をご検討いただくことを推奨いたします。

サイト監修・松本先生(まつもと歯科)